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最新の調査結果

               

調査結果概要

地域の元気指数は3年連続で上昇し過去最高値を記録
幸せ指数はコロナ禍前の水準に回復

ポストコロナの時代に向かって地域社会の新たな発展が予見される結果となった

ロゴ

 「地域元気指数®(地域元気度)」は、全国の男女約10万人を対象に、現在自分が暮らす地域がどのくらい元気かを1~10点で採点してもらい、その平均値を自治体ごとに算出した独自の指数です。
 「幸せ指数(幸せ度)」は、同調査において、自分がいまどのくらい幸せかを1~10点で自己評価してもらい、その平均値を自治体ごとに算出した独自の指数です。
 住民自身による評価を「見える化」し、全国における位置や経年変化を把握することのできるユニークな基礎調査として、学術研究分野や国・地方公共団体の施策立案などで活用されています。

 今年で第8回目となる「地域元気指数調査」は、全国20~69歳の男女を対象に、現在自分が暮らす地域がどのくらい元気か、自分がどのくらい幸せかをそれぞれ1~10点で評価してもらい、その平均値を自治体ごとに算出しています。2023年の主な調査結果は以下の通りです。

<TOPICS>
1. 地域元気指数・幸せ指数の推移
●地域元気指数は調査開始以来の最高値となり、幸せ指数も増加、
アフターコロナの新時代に向かって地域の元気が回復

 地域元気指数は3年連続で上向いており、前年に比べ0.08増加の5.75を示し、調査開始以来、最高値となりました。
 一方、幸せ指数は前年に比べ0.05増加の6.10を示し、コロナ禍前の2019年と同じになりました。
 前回の2022年8月調査時点からの1年間は、2022年10月に新型コロナの水際対策が大幅に緩和、訪日外国人旅行者が戻り始め、2023年5月には新型コロナの5類引き下げなど、アフターコロナの新時代に向かって、地域の元気が回復していることがうかがえます。

地域元気指数・幸せ指数推移


2. 性年代別の地域元気指数・幸せ指数の推移
●20代女性と60代女性が地域元気指数と幸せ指数の増加を牽引
女性層は自分の幸せとともに地域の元気の高まりを感じられている

 地域元気指数を性年代別にみると、20歳代女性(5.99→6.12)と60歳代女性(5.89→5.99)を中心とする女性層が地域の元気度を高めています。また幸せ指数においても、60歳代女性(6.65→6.75) と20歳代女性(6.31→6.45)が全体の幸せ度を高めています。

性年代別 地域元気指数・幸せ指数


3. 地域元気指数ランキング ベスト20
●地域の元気度は好転しつつあるが西高東低の状況は変わらず
 1位 沖縄県・2位 東京都は不動、福岡県、大阪府、京都府が上昇

 都道府県別に地域元気指数の分布をみると、西高東低の分布になっており東北地方にあっては低位(5.0~5.2未満)の県が多い一方で、3大都市圏では高位(5.6~6.0以上)となっています。
 都道府県別に地域元気指数をみると、前年は6.0以上が沖縄県と東京都のみでしたが、今年は神奈川県、大阪府、福岡県でも6.0を超え、多くの都道府県で増加しました。前年より元気指数が上がった都道府県は、熊本県、静岡県、宮崎県、栃木県、京都府、北海道などでした。

地域元気指数ランキングベスト20、地域元気指数増減ベスト10、都道府県別地域元気指数分布図


4. 幸せ指数ランキング ベスト20
●幸せ指数ランキング1位 宮崎県、2位 鹿児島県、3位 沖縄県

 都道府県別の幸せ指数ランキングでは、1位宮崎県6.43(前年13位6.14)、2位鹿児島県6.37(前年8位6.18)、3位沖縄県6.33(前年2位6.29)、以下、奈良県6.32、北海道6.30、福岡県6.26となっており、宮崎県と鹿児島県、北海道と福岡県が大幅に順位を上げたのに対して、沖縄県と奈良県はそれぞれ順位を下げました。
 増減をみると1位は宮崎県でランキングと同様ですが、2位香川県(前年7位)、3位熊本県(前年21位)は大幅に増加しました。

幸せ指数ランキングベスト20、幸せ指数増減ベスト10、都道府県別幸せ指数分布図


5. 地域元気の評価50要素
●国内外からの観光客の増加、祭・イベントの復活、コミュニティ活動の活発化が
 地域に元気を与えている。一方で行政サービス、地域の誇り、安心安全は低下傾向

 住んでいる地域に対する評価では、国内外の観光客増への評価や、コミュニティに関わる要素の評価が高まりました。最も高まったのは「新しいイベントができた・地域の祭りが復活した」で8.6pt増加。一方で「行政サービスが充実している」は4.1pt減少しています。

地域元気の評価50要素、公共施設に対する満足度


参考:市町別元気指数・幸せ指数ランキング

元気度・幸せ度市町村ランキング

調査概要
【調査方法】インターネットによる調査(マクロミルモニター)
【調査対象】全国20~69歳の男女
【調査時期】2023年8月2日~9月22日
【サンプル数】1次調査 100,000人
【集計方法】令和2年国勢調査に基づき、全国の市区町村人口規模別30区分×男女×年代3区分=180区分の人口構成に従ってウェイトバック集計を行った。

地域元気指数調査2023

全国「地域元気指数調査2023」News Release [PDF]
※データを転載する際には、『「地域元気指数調査2023」(株式会社アール・ピー・アイ調べ)』と明記いただきますようお願い申し上げます。

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