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最新の調査結果

               

調査結果概要

地域元気指数は前年と同程度
幸せ指数は調査開始以来最低

地域の元気度は前年の過去最高値を維持しつつも、
「地域の住みやすさ」を支える行政サービス、地域の固有性、
コミュニティに対する評価は年々低下している

ロゴ

 「地域元気指数®(地域元気度)」は、全国の男女約10万人を対象に、現在自分が暮らす地域がどのくらい元気かを1~10点で採点してもらい、その平均値を自治体ごとに算出した独自の指数です。
 「幸せ指数(幸せ度)」は、同調査において、自分がいまどのくらい幸せかを1~10点で自己評価してもらい、その平均値を自治体ごとに算出した独自の指数です。
 住民自身による評価を「見える化」し、全国における位置や経年変化を把握することのできるユニークな基礎調査として、学術研究分野や国・地方公共団体の施策立案などで活用されています。

 今年で第8回目となる「地域元気指数調査」は、全国20~69歳の男女を対象に、現在自分が暮らす地域がどのくらい元気か、自分がどのくらい幸せかをそれぞれ1~10点で評価してもらい、その平均値を自治体ごとに算出しています。2023年の主な調査結果は以下の通りです。

<TOPICS>
1. 地域元気指数・幸せ指数の推移
●地域元気指数は前年とほぼ同様、幸せ指数は調査開始以来最低値
幸福度は社会経済情勢の変化からくる不安感を色濃く反映

 地域元気指数は、コロナ禍の2020年に5.52まで下がり、以降3年連続で上昇、2023年には5.75と過去最高値となりましたが、2024年は5.70と前年(5.75)とほぼ同様の結果となりました。
 一方、幸せ指数は前年に比べ0.08減少の6.02となり、調査開始以来の最低値となりました。アフターコロナの新時代を迎えた中で、社会情勢の不安定化、物価高、能登半島地震の発生、南海トラフ巨大地震の注意発令など、激動する社会経済情勢の変化からくる不安感を色濃く映し出す結果となりました。

地域元気指数・幸せ指数推移


2. 性年代別の地域元気指数・幸せ指数の推移
●20-30代女性、60代女性、20代男性の評価が地域元気指数を押し上げている
一方、20代・60代女性の幸せ指数は大きく減少、社会の不安感を強く反映

 地域元気指数は全体では低下したものの、20-30代女性、60代女性、20代男性においては評価が比較的高くなっています。
 一方で幸せ指数は全体的に低下しており、特に前年高かった60代女性と20代女性の低下が大きく、コロナ禍明けの反動や物価高、社会情勢の不安感を最も感じているようです。

性年代別 地域元気指数・幸せ指数


3. 地域元気指数ランキング ベスト20
●地域元気指数1位沖縄県・2位東京都は不動だが、上位県の元気指数は低下 
長崎県、広島県、宮城県では、外国人旅行者増により元気度がアップ

 都道府県別に地域元気指数をみると、例年上位の沖縄県、東京都、神奈川県、大阪府、福岡県などで地域元気指数が下がりました。また、2024年1月に震災に見舞われた石川県では、2段階ダウン(5.92→5.59)と減少が目立ちました。地域元気指数が上昇したのは長崎県が2段階アップ(5.13→5.40)、広島県と宮城県が1段階アップしました。長崎県・広島県・宮城県では、特に外国人旅行者の増加に対する評価がアップ、青森県では新しい店の増加に対する評価が上がりました。

地域元気指数ランキングベスト20、地域元気指数増減ベスト10、都道府県別地域元気指数分布図


4. 幸せ指数ランキング ベスト20
●幸せ指数は沖縄県が1位に返り咲き。2位広島県、3位宮崎県 
東北・日本海側で拡がる幸せ指数の低下

 都道府県別の幸せ指数は、全体的に下がっている中、広島県は最も上昇し、6.27で2位となりました。沖縄県は前年とほぼ変わらず、6.32で1位となりました。広島県は幸せ指数の増加幅が1位で、外国人旅行者の増加のほか、広島サッカースタジアム建設の影響などもあり、「地域のことが話題になっている」「地域に楽しめる場所がある」「地域の祭りやイベントが盛ん」などで評価がアップしており、県民の幸せ感につながっています。

幸せ指数ランキングベスト20、幸せ指数増減ベスト10、都道府県別幸せ指数分布図


5. 地域元気の評価 50要素
●地域の誇り、地域の賑わい、地域の住みやすさの項目は低下傾向
前年に引き続き、外国人旅行者の増加について住民評価がアップ

 住んでいる地域に対する評価は、誇りや愛着、賑わい、住みやすさ、経済、コミュニティの各領域で評価が低下しています。「外国人旅行者が増加」への評価のみ1ポイント以上高まりました。

地域元気の評価50要素、公共施設に対する満足度


6. 地域元気の評価 長期時系列
●経年でみると「地域の住みやすさ」を支える、行政サービス、地域の固有性、 
コミュニティに関わる項目が年々低下

 2024年の結果と、調査開始時点の2016年の結果を比べると、「生活環境で困ることが少ない」「公共施設や公園が充実している」「犯罪や事故が少ない」「地域防災等の仕組みが機能している」「この地域ならではの歴史や伝統行事がある」「地域内に知り合いや仲間が多い」などの項目で、8年間に5~9ポイント評価が低下しています。

地域元気の評価50要素、公共施設に対する満足度


参考:市町別元気指数・幸せ指数ランキング

元気度・幸せ度市町村ランキング

調査概要
【調査方法】インターネットによる調査(マクロミルモニター)
【調査対象】全国20~69歳の男女
【調査時期】2024年8月2日~8月22日
【サンプル数】1次調査 100,000人
【集計方法】令和2年国勢調査に基づき、全国の市区町村人口規模別30区分×男女×年代3区分=180区分の人口構成に従ってウェイトバック集計を行った。

地域元気指数調査2024

全国「地域元気指数調査2024」News Release [PDF]
※データを転載する際には、『「地域元気指数調査2024」(株式会社アール・ピー・アイ調べ)』と明記いただきますようお願い申し上げます。

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