地域振興/産業振興/リサーチ・マーケティング/事業プロデュース・マネジメント 株式会社アール・ピー・アイ

事業内容

農業

糸満市元気島ヤサイ戦略構築の策定等業務

伝統野菜(島ヤサイ)を地域のシンボルに

これまで糸満の島ヤサイは、暮らしの中に自然に溶け込んでいました。食材として親しみ、健康な暮らしを支える役割を担い、市内の至る所で見かけることができました。しかし次第にその影が薄くなり、農業の面では、ゴーヤー、ナーベーラーなど比較的安定して栽培されているものを除くと、小規模なものが大半で、安定した流通を確保するに至っていません。このような現状の中で、島ヤサイの持つ可能性をもう一度見直し、その存在感を高め、糸満産島ヤサイのブランド化に向けて取り組むことを目的として本事業が実施されました。

多様な主体が連携したワークショップの積み重ねで浸透を図る

糸満市で伝統野菜を振興する意義について多くの時間をかけて議論を行いました。伝統野菜は、市のブランド産品として農業や関連する産業分野に良い影響をもたらすものである一方で、地域の生活文化のシンボル的存在であることや、沖縄らしい健康で豊かな食生活の根源にあるものという点も重要視し、農業生産者、加工製造、物流、卸・小売り、飲食、観光、食育、情報などの分野から参加者を選定したワークショップを開催しました。ワークショップの最終回では、自主的な形で意見を出し合う場を継続したいという発意も得ることが出来ました。

戦略8品目の選定で具体性の高い取り組みへ

伝統野菜の振興戦略では、人材、土地、技術、資金、産業インフラ、政策的経営資源などのリソースに限りがあることを踏まえ、その限られた資源を投入すべき戦略品目を絞り込む作業を行いました。集中的資源投入を行うことにより、その品目の市場競争力や生産力を高めていくアプローチです。検討の中では、「通年振興」「農業実現性」「市場ニーズ整合」「市場ニーズ(供給形態)適合」「地域文化親和性」「独自性」の6項目の基準を設定し、単に願望ではないリアリティを求めました。
●戦略8品目:島らっきょう・野菜パパイア・島カボチャ・ノビル・ハンダマ・ナーベーラー・モーウイ・島ニンジン

多様な主体によるワークショップの実施

島ヤサイの栽培風景

糸満市元気島ヤサイ戦略構築の策定等業務

  • 期間

    H30年度(2018年度)

  • クライアント

    沖縄県糸満市