商品開発・販路開拓
あおもり健康志向スイーツ調査業務
時代変化をふまえた既存産業のアップデートを
日本には、地域の気候風土や歴史文化を背景に形成・継承されてきた食品産業や工芸産業など多数ありますが、人口減少や大手流通の影響等を受けて、地元のマーケットは縮小傾向にあります。他方、地方創生の一環で、地域の産業資源を地域の強みとして活用する新たな商品開発の取組等が活発になっています。その中で、従来からある地域産業の振興・持続化のためには、今日のライフスタイルや消費者ニーズ、市場トレンドの変化に応じて変化、アップデートすることが課題となっています。
〝地域らしさ〟と〝売れる〟をキーポイントに
本事業は、青森県の地域産業の中で菓子製造業が一定の集積があること、消費者の健康志向が高まっていること、青森県民の食生活を健康にしようという「短命県返上」の運動が全県的に広まっていることなどを背景に、菓子製造事業者が健康を意識した菓子「健康志向スイーツ」の開発・商品化に取り組むよう、支援・促進しました。
取組の中では、青森県の特産素材や伝統的な味などを積極的に取り入れた「青森県らしさ」と、今日の消費者及び市場のニーズ、トレンドを取り入れた「売れる商品づくり」を重視しました。そのため、青森県及び首都圏の健康志向や食消費に関するユーザー調査、流通市場における健康トレンドの把握、健康スイーツに活用可能な地域資源の収集・整理、全国先進事例調査などを行い、これらの情報や知見を県内の菓子製造事業者を対象とする研修会「あおもり健康志向ゼミナール」を通じて提供し、商品開発を支援しました。その上で、各事業者が強みとする技術や顧客などをもとに思い思いの健康志向スイーツを展開できるようコンセプト設計や商品企画をサポートし、個々の製造事業者の取組を束ねる全県的なプロジェクトとしての展開のあり方を検討しました。
青森県民に愛される〝からだにやさしいごほうびスイーツ〟の普及をめざす
世代や健康状態、食べる時間帯など消費者や売場によって健康スイーツに求める価値が多様であることをふまえ、プロジェクトとしての共通コンセプトを「からだにやさしい ごほうびスイーツ －いつでも・だれでも おいしく笑顔 ココロもカラダもハッピーに－」とし、現在も県民向けの販売イベント、メディアを通じた発信等を通じて継続的な普及に取り組んでいます。
マーケティング調査結果から、健康志向スイーツのターゲット、事業可能性を探りました
菓子製造事業者を対象としたゼミナールを通じて、商品のコンセプトづくり、商品開発をサポート
青森健康志向スイーツ調査業務
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期間
H30年度（2018年度）
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クライアント
青森県